「盛り」沢山でお送り致します。

こんばんは。
コエヅカです。

先日、インターネットで検索されてご来店頂きましたお客様のフレームをお預かり致しました。

THOM BROWNE. NEW YORK のセルフレームです。

当店ではお取扱いのないブランドのフレームにはなるのですが、「かけると鼻の部分が合いづらく、どうしてもメガネが下がってきてしまう。」とのことで鼻盛り加工をご依頼頂きました。

当店で販売しておりますメガネでも、お鼻に当たる部分が一体型になっている(特にヨーロッパからのインポートの)セルフレームの場合は、かけられるお客様のお鼻の形・高さ・骨格などとの相性が合わないと、メガネが下がってきたり、お顔に近付きすぎたり、ということが起こってしまいます。

その様なときには、鼻当ての部分の改造を致します。
この鼻当て部分の改造を、「鼻盛り」加工と呼んでいます。

その加工の工程を、タイトルどおり画像を盛り沢山でお送り致します。


鼻当ての部分を上から見てみますと、一般的な一体型の形になっています。


お顔側から見ると、一体型の鼻当てが盛り上がっています。


周りの他の部分にキズが入らないように、保護用のシールを貼り、鼻当て部分を切り取ります。
(切り取る瞬間の画像は刺激が強い為、割愛させて頂きました。)


切り取った断面が凸凹で、根元の部分は少し残っています。


切り取ってもまだ少し出っ張っていた断面を、他の部分と揃う様にヤスリで同じ高さになるまで削りました。
目の大きいヤスリでの荒削りですので、まだザラつきは残っています。


手作業で、出来るだけ左右対称に、平らになるように削ります。


画像ではわかりにくいですが、ヤスリで削った部分が再び光沢が出る様に磨き直しました。


目の粗さの異なる紙ヤスリで何度も磨いていき、最後に回転バフをかけると、ここまでの光沢が出ます。


セルフレーム専用の特殊な接着液を使って、新たに交換する鼻当てのパーツを取り付けました。


お客様からのご要望で、金属のアームが付いているタイプのパーツに交換致しました。


交換した後の、フレーム正面からの画像です。
よく見て頂くと、付け替えたパーツが鼻の部分の内側に見えます。

これにて、加工完了致しました。
お預かりのお日にちは、1週間ほど頂きました。

当店で新規にご購入頂くフレームで、改造が必要な場合には基本的に無料で加工させて頂きます。
他店でご購入されましたフレームの改造をご依頼頂く場合は、加工料金についてはお問い合わせ下さいませ。
(プラスチック製のフレームでも、特殊な素材の場合や、フレームの傷みが大きい場合などは、お断りさせて頂きますこともございますので、ご了承下さいませ。)

今回は金属のアームの付いているパーツに交換を致しましたが、元々と近いプラスチックの素材で大きさの違うパーツに交換も可能です。


同じ形の XiT eyewear のカラー違いで、上のネイビーのものがコエヅカの私物、下のトータス(ベッ甲柄)が店頭に並んでおりましたフレームです。


トータス(未改造)の鼻当て部分です。
Made in France のインポートフレームなので、鼻当て部分の盛り上がりが小さく、このままでは(少なくともコエヅカがかけた場合は)メガネが顔に近付きすぎてレンズの内側に(コエヅカの全然長くもない)まつ毛が当たってしまいます。


コエヅカの私物、ネイビー(改造済)の鼻当て部分です。
元々より大きめで高さのある、プラスチック製のパーツに付け替えしています。

プラスチック製のパーツに付け替えの場合は、各種サイズを揃えておりますので、お客様に合うサイズを見極めてお選びさせて頂きます。

せっかくオシャレなセルフレームで作ったのに、かかり具合が合わないからかけず仕舞い…、は勿体ないですよ!

かけるのが楽しくなるメガネには、手を加えることも必要なのです。

コエヅカ

こんなときだからこそ。

こんばんは。
コエヅカです。

毎度かなり偏りのあるメガネの情報を、かなり低い更新頻度でお届け致しておりますこのブログ
今回は、メガネに全く関係のない内容でお届けいたします。

この度の、熊本・大分を中心とした九州地方の地震により被害に遭われた方々、避難生活や不安な日々をお過ごしの方々に、心よりお見舞い申し上げます。

少しでも早く地震の収まること、少しでも早く復旧の進むことを、切に願っております。

連日、ニュース等々で被害状況を目にしたり耳にしたりする度に、心が痛みます。

ここのところ、震災に関する報道を見聞きすると心に浮かぶ、あるキーワードがあります。


© 2011 PIZZA OF DEATH RECORDS

これは、Hi-STANDARD のギタリスト、ソロワークで KEN YOKOYAMA として活動されている、横山健さんが代表を務めるレコードレーベル PIZZA OF DEATH RECORDS が、東日本大震災の際にリリースしたチャリティTシャツなどに刻まれている言葉です。

Hi-STANDARD や KEN BAND をご存じでない方には「FXXKIN'」というワードが衝撃的かと思いますが、健社長のお人柄・愛情の溢れたフレーズだと思います。

いまワタクシがお力になれることは全く無いに等しいですが、熊本・大分を中心とした九州、東北の、いち早くの復旧を願って。

We are fuckin' one.

コエヅカ

Sabae-Fukui de Repair.

お久しぶりになりました。
こんばんは。コエヅカです。

春ですね。
皆様、お花見はされましたか?

先日、お客様からお預かり致しましたメガネフレームが、カラー修理を終えて帰ってきました。

Eye'DC / V007


Original Colour / 003 - Rouge / Red


Model Name / Suspender (Eye'DC のフレームたちには、モチーフにしたモノの名前が付けられていました。)


長年のご愛用に伴う、スレ・色ハガレということでお預かり致しましたが、まるで購入された頃に舞い戻ったかの様に、キレイになって帰ってきました。

XiT の前身である、Eye'DC 時代のフレームです。
このフレームが発売されたのは、おそらく15年以上前になると思います。
今では、なかなか同じものをご購入頂くのは困難かと思われます。
 
本当に格好の良いものは、時代を超越して格好良いのです。

今回のお修理の様に、「とても気に入っているフレームだから、まだまだ使っていきたい。」というような場合には、ぜひご相談下さいませ。
もう同じフレームが入手できない場合でも、お直しすれば復活!ということもあります。

カラー修理の場合、元々とは違うカラーにお直ししてイメージチェンジも可能です。

ものによっては修理不可能、ということも稀にございますが、福井・鯖江の日本の職人さんは基本的にキレイにお直ししてくれますよ。

かけるなら、楽しくなるメガネを。

コエヅカ
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